プログラム概要Program for Citizen, IADP2012 Pre-conference

<2012年3月24日(土)14時30分〜16時30分>

一般・専門家向けプログラム 講演 「震災を超えていく地域の再生と再構築」

講演

ボニー・ブークリー博士

地域が災害を経験すると、その中にいる全ての個人はもちろん、全ての集団(家族、学校、職場、政府、その他、人と人とがつながっている集まり)が被害を受けることになります。多かれ少なかれ、第一次の衝撃がこのような集団に損害や障害を与え、その機能を損なってしまうのです。残った人の生存が確認された時点で、地域再建の課題に取り組むことが可能になり、必要となってきます。コミュニティー全体への災害の影響を理解することは、再構築を最適な形で行なっていく上で重要なことです。 ブークリー博士は、地域組織のリーダーシップおよび集団生活に関する理解を、地域再建の過程に適用します。自然発生的かつ課題遂行型の集団に焦点がおかれます。それは、初期のダメージがどのようであったかという視点だけでなく、治癒を促進するため、そして再外傷化を最小限にするために、どのように再生され、修復されていくことができるかという観点からも重要なものだからです。また、地域の指導者への影響について、とくに、社会通念だけでなく、彼らに起こりがちな内的反応を探求することについても取り上げます。指導者というものは集団からさまざまな感情や態度を向けられがちですが、ときにはそれによって困惑したり、厄介なことが起きたりすることもあるからです。

対象

家族を基点とした、あらゆる集団、組織のリーダーシップの担われている方 (親御さん、保育士の先生、幼稚園、小、中、高、特殊教育の先生、大学の先生、企業組織の長、エグゼクティブ、市町村の長、政治家の方) あるいは、震災後の組織の復興、心の傷の組織への影響に関心のある方

人数

300人

料金

無料

  <2012年3月25日(日)13時~16時30分>

一般・専門家向けプログラム ワークショップ 「アゴラ−東日本大震災サポートグループ−」

「こころの荷おろしをしませんか?」 アゴラとは新しいサポートグループ手法です。日常から少し離れて、心の専門家が担う安全な集団の中で、東日本大震災後の気になっていることを語り、同様の体験している方の話しを聞き、参加者一人一人が、こころに背負っている荷物を降ろし、自分の心の状態を確かめ、落ち着いた心の状態を取り戻すことを行います。

主な活動

1.小さい集団体験

4、5名の家族サイズの集団で、震災にまつわる語りたいことを語り、お互いの話しを聞き、心の荷降ろしを行います。

2.大きい集団体験

参加者全員で、震災後のそれぞれの思いを語り、味わいます。

3.ワークショップ

子どもたち向けの絵本の読み聞かせや、体を思いっきり使った遊び。親御さん向けの子育て相談会。企業エグゼクティブの方の相互サポートグループ。物語作り、絵画、歌、ロールプレイなどを通した表現療法、などを行います。

4.個人相談会

心の専門家との個別相談会も実施しています。

担当

ボニー・ブークリー(国際集団精神療法・集団過程学会 理事) 小谷英文(国際基督教大学 高等臨床心理学 所長) 足立智昭、西川昌弘、能幸夫、宇佐美しおり、橋本和典、川村良枝、中村有希、髭香代子、石川与志也、他

 

対象

東日本大震災を体験した方ならどなたでも。サポートグループの体験・実践に関心にある方。

人数

100人

料金

無料

3. ワークショップの主な活動の紹介