特別セミナー プログラム紹介

① 「精神看護CNS事例検討セミナー」(日本CNS協議会精神看護分野との共催)

  講師 栗原 順子(東京都立小児総合医療センター)
     馬場 華奈己(岡山大学医学部附属病院)

このプログラムは、本大会と日本専門看護師協議会(CNS協議会)精神看護分野との共催によるプログラムです。精神科病院、総合病院、地域において、ケア困難な患者の理解とケア方法に関する検討を事例検討を通じて行います。さらに、組織における専門看護師としての役割開発の方法、看護管理者、他職種との共同方法、実践能力の磨き方、を検討していきます。また、看護師のキャリア開発やスタッフ能力の育成、組織における役割開発について検討していきます。

 

② 「PTSDのための精神療法の基本的な技術」   
  講師 ラルフ・モーラ(レイノルド・アーミー・コミュニティ病院)

 このセミナーでは、精神療法における心的外傷後ストレス障害(PTSD)のための基本技術の概要を紹介する。まず、PTSDについてのいろいろな仮説、そしてPTSDが人の一生において普通に起きる現象とみなされるようになっている近年の視点の紹介から始める。この考え方によりトラウマとの診断にもとづく治療は、多くの精神障害、行動障害、身体障害の治療に適切だとみなされており、心と身体を二分しない全体的な視点にもとづく治療へという方向づけを与えている。この方向性から、病理学的アプローチから健康生成的アプローチへと治療を再構成することも含まれている。これらの観点から、特に心的外傷への効果的治療において鍵となる戦略的に鍵となる領域をねらった技術を概説する資料を当日用意する。

③ 「―青年期創造性短期集中グループ―」
  講師 中村 有希
     国際基督教大学チーム:高田 毅・栗田七重

 青年期創造性短期集中グループ(通称:アドクリ)は、小谷他(2001)の青年期アイデンティティグループを基本として、現代的力動を踏まえて開発実践が行われている心理教育的集団精神療法処方である。身体性が弱く、知性化・合理化・自己愛空想に頼る青年が増えた。彼らは生のエネルギーに触れる機会を得られずにいる。とはいえ、現実適応は必ずしも悪いわけではない。青年が自らのエネルギーから逃げず、より創造的にエネルギーを活かせるようになることを目的に構造と介入を精錬したのが本グループである。本セミナーでは、ライブでデモンストレーションを実施し、アドクリの基礎理論と構造的介入の意味、セラピスト介入の面白さを掴むことを狙いとしたい。